前回、”コロナ第二波本格化でルール変更”と書いてから約二週間。そんなルール変更の甲斐もなくコロナ第二波の勢いは治まるどころか、勢いを増し、またまた大規模なルール変更が行われることになりました。今週の火曜日に、ボリス首相から生放送で全国民へ向け、その発表があったところです。エンドレスコロナ、、まだまだおさまりそうにありません。。。
イギリス北部から広がりを見せるコロナ第二波
イギリスでコロナ第二波拡大!と聞いて、パッと頭に思い浮かぶのはやはり首都ロンドンですよね。もちろん首都ですから、人口密度が高いし、ロンドンの地下鉄TUBEなんかも狭くて、明らかにコロナが蔓延する要素がたくさん揃っているように思います。
しかし!ここ数週間で一気に新規感染者が増えている地域は、ロンドンではなく、イギリス北東部、マンチェスター、バーミンガム、レスター、南ウェールズといった都市。
下の図で、青く色付けされているエリアが、現在新規感染者が急増していて、イングランド全体のコロナ規制ルールに加え、地域での特別ルールが設けられているエリアです。
なぜ一番人口密度の高いロンドンではなく、北東部やマンチェスター、バーミンガムで第二波が広がっているかについては、これと言った決定的な理由は定かではないのですが、可能性については次のようなことが議論されています。
- 貧しいエリアが含まれており、そもそもの健康状態が全国平均より良くない人が多い可能性がある
- 大家族などで生活している場合には、自己隔離が難しい状況にある
- 大都市ロンドンと繋がる中都市としての役割を果たしており、公共交通機関を使っての人の行き来が多い
- コロナ第一波の時に、ロンドンほどの感染者数には至らなかったので、人口に対する感染者の率がまだ低いエリアなのではないか(ロンドンは7月半ばの時点でロンドンの人口の13%が感染したといわれています。UK全体としては6%)
- 地域によっては、ほかの地域よりも検査を積極的に行っている場合あり
集団免疫 (herd immunity)についてはこちら、"ニューヨークとロンドンの一部ではすでに集団免疫ができている可能性も??"の記事で読みました↓↓


ボリス首相が発表した更なるルール変更とは
前回書いた、”コロナ第二波本格化でルール変更”では、爆発的に感染者数が増えた9月6日(2988人感染)について触れましたが、昨日、そんなものが可愛く見えてしまうほどの、6,634人もの感染者が出てしまいました。。
この6,634人というのは、コロナ第一波で最高数値だった7,860にだいぶ近く、、第二波の新規感染者数の山の大きさに、ドキドキしてしまいます。。
入院者数と死者数が第一波と比べて、まだ少ないことがせめてもの救いですが、その数も爆発的ではないにしろ、徐々に増加傾向に。
火曜日にボリス首相から全国放送で発表されたルール変更
- イングランドの全てのパブ・レストラン・カフェの営業時間を夜の10時までとする(6ヶ月間継続予定、9月24日の木曜日から実施)
- 飲食店はパブも含めテーブルでのサービスのみ可能(通常パブではカウンターでドリンクを注文するセルフサービススタイル)
- 可能な限りで在宅勤務を推奨
- バースタッフ、客(座席について食事をとっている間を除く)、ショップスタッフとウェイターへのマスク義務化
- 結婚式への参列者を最大30から15人へ変更
- スポーツイベントに観客を戻す予定を白紙に
- 室内スポーツチームに対しても最大6人までの制限を設ける
- マスク未着用に対する罰金(1回目)を200ポンドへ引き上げ
上記に加えて、地域によっては特別ルールが適用されているので、住んでいる地域によってはこんがらがってきそうです。。
我が家のエリアで言えば、今回ボリス首相から発表されたルール変更のみ適用なので、スーパーやショップなど室内ではマスク着用必須!、手洗い・うがいの徹底に、ソーシャルディスタンスを保って行動し、レストランの予約は10時閉店を念頭に置いて、、ということですね。
どちらにしても、うちでは行くとしてもレストランやパブはランチ利用が断然多く、(ロックダウン明けてから2回しか行ってませんが)夜はゆっくり飲めるお家ご飯が定番なので、あまり影響がないのはありがたいところです!
実は、ロックダウンで溜まりに溜まったコロナストレスを発散すべく、来週末にちょっとしたウィークエンドブレイクを予約しているOsakakko夫婦。(お泊まりのお出かけは2月以来!!)
今の所は影響なく行けそうですが、、これ以上ルールが変更になってホテルが閉鎖なんてことにならないことを祈るばかりです。。

